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海外の保育と比較した日本の保育の特徴とは

日本の保育、海外の保育、違いがある?

日本と海外の保育に関して、違いがあるのかどうか、これも保育士としては気になるところです。
海外で結婚されて子育てされている方に聞いてみると、海外の保育園には日本の保育園とは全く違うところがあり、最初はびっくりしたいと聞いたことがあります。

でもこれは海外の保育が特別というよりも、日本の保育が独特だといわれているのです。
日本の保育と海外の保育を比較してみるとその違いにびっくりします。

現在の保育の主軸は就学準備型保育と生活基盤型保育になる

小学校に入学する前に教科指導を行うことを目的としているのが、就学準備型保育です。
読み書きなどの基本的な能力、計算基礎能力などを身に着ける教育となっています。
このような形態の保育を行っているのがアメリカ、イギリスなどです。

子供が興味を持ったこと、関心があることを保育の中で発展させる、そこで自ら考えて行動する能力や、新しい発見、ひらめきを生むなどの学びを行うのが、生活基盤型保育、主にイタリア、ドイツなどで実践されています。
こうした二つの代表的な保育が世界にあるのですが、日本はいずれにも属しておらず、独自の保育指針を持っているのです。

アジア諸国の保育とはどんな保育?

日本はアジア諸国になりますが、そのほかに中国、韓国なども含まれます。
経済成長が今非常に注目される中国は、首都などの都市部を中心に幼児教育が積極的に行われているようです。
中国では幼稚園がトレンド、つまり教育を施す施設がトレンドで、言語のほか、化学、芸術、美術に触れる教材を利用することもあります。

韓国はよくテレビでも話題になりますが、受験大国とされていているところもあり教育に力を注ぐ国です。
そのため、就学前準備型保育、アメリカ、イギリスなどと同じような施設となっています。
韓国の大学受験競争は非常に厳しく、子供を小さい頃からしっかりと勉強させるようにしないと、のちに大学受験で苦労することになると理解しているのです。
教科別指導を行う幼稚園、保育園があるなど、教育に力を入れる保育施設が多くなっています。

日本と同じような考え方を持っている北欧

日本の場合保育園は、福祉、教育という二点を主軸に進めていきますが、北欧も同じ考え方を持っています。
子ども主体に行う保育が中心となっていて、保育サービスを受ける子供に権利があるとする保育です。
カリキュラムなどは存在せず、就学前教育というよりも、保育する中で子供がここに成長する事を見守る、導くといった教育になっています。

幼児教育に関しても、言語や自然への知識などが主軸となっており、保育者が必要な時に子供の成長に合わせて行うという形が多いようです。
保育者は求められる保育、教育に対して高い知識を持っていることが必要となるため、保育士として働くためには修士号を取らなければならないとする保育園もあります。

お国が違うと保育に関する考え方も違いますが、今日本国内の保育園も多様化し、教育的要素の強い園も多くなっているようです。
まだ待機児童問題などが解決していないので、保護者が希望する保育を誰もが受けることができるようになるまでには時間がかかると思います。
ただ保育士は、どのような保育事情となっても子供に対して保育する指針、重用性をよく考慮した保育士として活躍してほしいです。