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昇給のタイミングは決まっていますか?

保育士の昇給、そのタイミングとは

現代は一般企業の中で年功序列、経験年数などではなく、能力給、営業結果などに応じて昇給していくというシステムを取っているところも多くなっています。
しかし保育士の場合、年功序列、経験年数で昇給していくという保育園が多いです。

公立保育園の場合は基本的に公務員と同じように毎年昇給があり、年収が毎年上がるようになっていますし、ボーナスも安定支給となります。
しかし私立保育園の場合には、公立保育園と違い、法人が持っているルールに沿って昇給が決まっていくようです。
保育園を経営している法人によって、毎年昇給するところもあれば、3年に1度、昇給を決める事もあります。

【参照】
知っておきたい保育士の給料事情!公立保育士の平均月給・年収からわかる実態とは?

昇給によってどのくらいの月給アップとなるのか

気になるのはやはり昇給によって上がるはずのお給料です。
相場というものはありませんが、一般的なものとして、保育士さんの場合、5年で1万円の昇給となっています。
経験年数が長くなるとその幅は広くなり、経験年数が10年から14年の場合と、15年以上では月額4万の差があるのです。

賞与支給額を見ても、経験年数が15年以上と比較すると、10年から14年の方との差は25万ほどあり、かなり大きな幅と感じます。
このくらいの経験年数となると、主任保育士となっている人も多く、また役職、園長となっている人も多いです。
そのため、このタイミングでボーナスなどが大きくなっていると考えられます。

昇給したいなら継続勤務が必要?

男性保育士が多くなっていますが、まだ保育士は女性の割合が多く、結婚、出産で退職される方も多いです。
しかし継続勤務していないことで、経験数が途切れそれによって昇給が遅くなることもあるので、できれば産休、育休にしてもらうほうがいいと思います。

保育士は役職が少ない業種なので、昇給が妨げられているということもあるようです。
昇給したくても上が詰まっていることで、経験年数があるのにほかの保育園の同じ経験の方と比較し、昇給が遅いということもあります。

しかし2017年に技能・経験に応じた保育士等の処遇改善の施行によって、認可保育園についてですが、副主任保育士、専門リーダー、職務分野別リーダーという三つの役職が追加となっているのです。
副主任保育士、専門リーダーの場合は7年以上の経験が目安、職務分野別リーダーは3年以上の経験が目安となっています。
これによって副主任保育士、専門リーダーは月額4万、職務分野別リーダーは月額5000円のベースアップです。

昇給については保育園によってそれぞれに条件や規定などがある場合もあります。
ただ認可保育園の場合には、明確な昇給がこうした役職によってかなえられることになるので、昇給について積極的に動くことができるといえるのです。